董卓暗殺に失敗した曹操が逃亡中に起こした悲劇。父の友人・呂伯奢一家を疑心暗鬼から殺害。「寧教我負天下人、休教天下人負我」の名言を生んだ事件。

黄巾の乱が勃発した184年、劉備・関羽・張飛の三人が桃園で義兄弟の契りを結んだ伝説的な場面。「同年同月同日に生まれずとも、同年同月同日に死なん」という誓いは、中国文化における義兄弟の理想像となった。

建安12年（207年）、劉備が諸葛亮を軍師として迎えるため、三度も草廬を訪れた故事。この出会いが蜀漢建国への道を開き、「水魚の交わり」と称される君臣関係の理想を示した。

「呉下の阿蒙にあらず」の故事で有名な呂蒙の変身譚。孫権の勧めで学問に励み、魯粛を驚かせるほどの知識人に成長した感動的なエピソード。

父・曹嵩を殺害された曹操が徐州全土で行った報復的な大虐殺。正史『三国志』にも記録される、三国時代最大の悲劇の一つ。陶謙の徐州がなぜ標的となったのか。